○飯能市民憲章
昭和53年11月3日
告示第174号
前 文
奥武蔵の山なみと、武蔵野の開けゆくところ、緑と清流に恵まれ、幾多先人の郷土愛と努力による豊かな文化遺産とともに伸びてきた飯能市は、今やさらに本市の持ち味を活かして躍進の道を歩んでいます。
わたしたち飯能市民は、「私たちのまちは私たちでつくる」という意識にもえながら、お年寄りや子どもたちにとっても、生きがいと夢のある心あたたかなまち、激動の時代の中にあっても、活力に満ちた発展的なまちをつくることを念じつつ、このまちに住むことに誇りと喜びをもって行動するため、その心のよりどころとして、ここに市民憲章を定めます。
本文
わたしたちは、
1 恵まれた自然を愛し、緑と清流に映える、美しい飯能を守ります。
1 明るく元気で働き、楽しい家庭をもとに、豊かな飯能を築きます。
1 隣人互いに助け合い、思いやりの心をもって、住みよい飯能を創ります。
1 進んで社会活動に参加し、健康と教養を高め、伸びゆく飯能を培います。
1 若い力を大きく伸ばし、夢と希望をもって、未来の飯能を育てます。
むすび
進歩と激動の時代を迎え、この中にあってわたしたちが幸せに生き抜くためには、各自がそれぞれ心の中に努力目標をかかげ、その達成に努めて、日々新たな自分自身をつくり上げてゆくことが肝要です。またこの努力が反映してこそ郷土飯能は伸びてゆくのです。
幸いにしてわたしたちのまちは、美しい環境と地の利に恵まれています。これを基調として、学園都市・観光都市の要素を多分にもった住みよい豊かな文化都市を目指して、諸施策が進められていますが、その成否はまさにわたしたち市民の心意気如何にかかっております。
ここに制定する飯能市民憲章も、人間性の尊さを堅持しつつ、しかも飯能市民としての自覚と誇りをもって行動しようとする、わたしたちの合い言葉のひとつともいうべきものです。
わたしたちは、これこそ「新しい文明社会の構築」への第1歩であることを信じ、この憲章の実践に努めましょう。